鴻巣市は、埼玉県の北部に位置する人口約11万人の市です。1954年に市制を施行し、2005年以降は北埼玉郡と合併して現在の鴻巣市となりました。市名の由来は、古事記や日本書紀に登場するヤマトタケルが東征の際にこの地に立ち寄り、彼の死後、白い鳥（鴻）がこの地に巣を作ったという伝説に由来する説や、かつてこの地が国府の分庁（出先機関）があった場所であることから、「国府の州（こうのす）」が転じて「鴻巣（こうのす）」と呼ばれるようになったという説があります。
鴻巣市は「ひな人形のまち」として全国的に知られ、花卉園芸や稲作も盛んです。市内には人形の製造・販売店が多数あり、毎年2月から3月にかけて開催される「鴻巣びっくりひな祭り」では、日本一高いとされるピラミッド型のひな壇飾りが展示され、多くの観光客が訪れます。 観光スポットとしては、日本一長い水管橋として知られる「荒川水管橋」、四季折々の花を楽しめる「花のオアシス」、ポピー畑が広がる「馬室のポピーまつり」などが有名です。また、夏には「こうのす花火大会」が開催され、四尺玉やスターマインなど迫力ある花火が夜空を彩り、県内有数の花火大会として人気を集めています。