足場工事と鳶職の違いは?

高所での作業を施工する職業として、足場職人と鳶職が挙げられます。一見すると見分けがつかず、一括りにされることも多いです。今回はその違いについて、記載していきます。

足場工事

1.足場工事
足場職人は一般住宅専門の職人のことをさします。
また、足場工事は足場を組み立てる作業を行うだけではなく、設置現場の状態や安全性、足場解体時の効率などを総合的に考慮し、組み立てることが求められます。そのため、全体の段取りを頭に入れてチームワークを円滑に指揮するという重要な役割があります。
そうした役割から、近年では「足場の組み立て等作業従事者」の資格取得が必須となります。

2.鳶職
一般住宅を専門にする足場工事に対し、鳶職はビルやマンション、プラントなど、より巨大で高所な建造物の施工をします。
「建設は鳶に始まり、鳶に終わる」と言われるように、後から入る作業者が安全に作業できるように足場を組む専門的なスキルが必要となります。
また、鳶職の中でも、専門分野があり、高所作業のために足場を設置する「足場鳶」、建物の基礎となる鉄骨組みを専門にする「鉄骨鳶」などに分かれています。

まとめると、足場工事が一般住宅の足場作業を統括する立場を指し、鳶職が高層建築物の足場作業等を専門的に行う作業者を指すという違いがあります。