戸田市は、埼玉県の南部に位置し、人口約14万人の市です。1966年に市制を施行し、東京都と隣接する利便性の高さから、戦後急速に都市化が進みました。市の南端を荒川が流れ、自然と都市のバランスが取れた住宅都市として発展を続けています。市名の由来にはいくつかの説があり、その一つに、かつてこの地が「渡し場＝渡田（とだ）」として利用されていたことから、「戸田」となったとされる説があります。中世には交通の要衝として、江戸時代には「戸田の渡し」が重要な舟運の拠点として機能していた歴史があります。
また、市内には緑地や公園も多く、「彩湖・道満グリーンパーク」では、バーベキュー・ランニング・釣りなどを楽しむことができ、市民の憩いの場となっています。戸田市は「ボートのまち」としても知られており、毎年8月には「戸田橋花火大会」が開催され、荒川河川敷を背景に、都心にも近い花火大会として多くの観光客を集めています。市内にある「戸田ボートコース（戸田漕艇場）」は、1964年の東京オリンピックでも使用された歴史ある施設で、現在でも国内外の競技大会が行われています。文化・教育施設も充実しており、「戸田市文化会館」ではコンサートや講演会、地域イベントなどが開催され、市民の交流と文化活動の拠点となっています。