朝霞市は、埼玉県の南部に位置する人口約14万人の市です。1967年3月15日に市制施行された比較的新しい自治体で、東京都心から20km圏内にあることから、ベッドタウンとして発展を遂げてきました。現在では、住宅地と自然、そして都市機能がバランスよく共存する街として知られています。市名の由来にはいくつかの説がありますが、有力なもののひとつとして、江戸時代にこの地域が朝霞（あさけ）という風情のある風景に包まれていたことから、「朝の霞（かすみ）」のような情景を表して「朝霞」と名付けられたという説があります。また、明治時代に設けられた陸軍の演習地「朝霞原」にちなむものとも言われています。朝霞市は戦後、旧陸軍の土地が払い下げられたことをきっかけに、都市開発が一気に進みました。現在では、東武東上線・JR武蔵野線・東京メトロ有楽町線・副都心線など、複数の路線が乗り入れる交通の要所としても注目され、都心への通勤通学にも非常に便利なエリアです。
市内には、文化・自然を楽しめるスポットも点在しています。「青葉台公園」「わくわくどーむ」「黒目川沿いの桜並木」など、四季折々の自然を楽しめる場所が多く、市民の憩いの場となっています。毎年8月には「朝霞市民まつり 彩夏祭（さいかさい）」が開催され、関八州よさこいフェスタや花火大会など、多くの人でにぎわう一大イベントとなっています。歴史や文化に触れられる施設としては「朝霞市博物館」があり、市の歴史・民俗・美術など多岐にわたる展示が行われています。地域の学びの場としても活用されています。