狭山市（さやまし）は、埼玉県南西部に位置する、人口約15万人の市です。1954年に市制施行され、それ以前は「入間郡入間川町」として知られていました。市名の由来には、かつてこの地が「狭山丘陵」の東端に位置していたことから、「狭山」と名付けられたという説があります。また、周囲を山に囲まれた「狭い山地」という意味合いも含まれているとされます。
狭山市はかつて「茶どころ」として栄えた地域で、「狭山茶」は日本三大銘茶の一つにも数えられています。「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」という言葉でも知られるように、濃厚な味わいが特徴です。市内では毎年、新茶の季節になると「狭山新茶と花のまつり」などのイベントも開催され、多くの来場者で賑わいます。市内には、武蔵野の自然を感じられる「智光山公園」や、「入間川サイクリングロード」など、家族やアウトドア愛好者に人気のスポットが多数あります。また、歴史や文化に触れられる施設として「狭山市立博物館」や「狭山稲荷山公園」なども整備されています。交通面では、西武新宿線・狭山市駅や新狭山駅などを中心に、市内外へのアクセスも良好で、都心への通勤圏としても注目されています。今後も自然と都市機能が共存する暮らしやすい街として発展が期待されます。